葉酸欠乏症の影響

葉酸が不足すると、葉酸欠乏症になってしまいます。葉酸は、体内で組織を生成する時に必要なビタミンであり、不足すると体のあちこちに影響が出てしまいます。

中でも最も多いのが貧血です。貧血というと、鉄分の不足をイメージする人が多く、鉄剤などで解消しようとしがちですが、いくら鉄分を摂っても葉酸が不足していると鉄分などの原料から正常な赤血球を作ることができなくなってしまいます。巨赤芽球性貧血など、赤血球の異常から起こる貧血を招くのが葉酸欠乏症のひとつの症状です。

貧血を中心とする葉酸欠乏症ですが、眩暈や肌の蒼白といった貧血特有の症状の他、疲労を感じやすくなったり、呼吸困難などを起こすこともあります。葉酸は体内に貯めておくことができない成分ですので、長年の葉酸不足から葉酸欠乏症になるというよりも、数カ月不足しただけで欠乏症を起こしてしまいます。

葉酸を摂っているつもりでも、加熱や煮沸によって葉酸が十分にない状態の野菜を食べていて葉酸欠乏症になった例もありますので、ある程度は生の野菜や果物から葉酸を摂ることも必要でしょう。

葉酸が最も必要になるのは、妊娠する1カ月前から妊娠3カ月程度の女性であり、この時期に葉酸欠乏症になると、胎児に影響が現れることがあるので特に注意が必要です。

二分脊椎など、脊椎が二つに分かれた状態になってしまう胎児の疾患を予防するのにも、葉酸が効果的だということがわかっています。

こうした胎児の神経疾患の予防のためには、妊娠が分かってからではなく妊娠前から十分な葉酸を食品や葉酸サプリで摂っておくことが必要ですので、若い女性は特に葉酸欠乏症には注意しておかなければなりません。

実際、葉酸の必要性が高いにもかかわらず、葉酸欠乏症になる女性は多く、特に食生活が乱れている女性は葉酸不足になる傾向があるようです。その他、葉酸欠乏症は心筋梗塞や心臓病などの原因になるとも考えられており、生活習慣病予防の面からも、葉酸の摂取は推奨されているのです。

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