二分脊椎と葉酸サプリの関係

二分脊椎とは、妊娠4~6週の胎児の時に形成される神経管が正常に作られなかったことが原因で起こる神経管閉塞障害の一種です。

本体脊髄は脊椎の中で守られた状態であるべきなのですが、その脊椎が一部形成されないことによって脊髄が飛び出した状態になり、神経組織が損傷したり圧迫を受けてさまざまな障害を引き起こすことになります。

生後すぐに脊髄の修復は行いますが、それでもさまざまな障害が起こるのは避けられず、特に80~90%の患者は早期に水頭症を発症します。その他、キアリ奇形があったり、喘息、歩行障害などがあり、尿や便もスムーズにできないケースがほとんどです。水頭症の影響で知能障害を起こすことも多く、終生に渡って治療やリハビリが必要となります。

この二分脊椎を含む神経管閉塞障害の原因は解明されていませんが、葉酸の十分な摂取によってある程度発症を抑えることができるということがわかっています。研究によると、葉酸を摂っていた女性から生まれた子どもが二分脊椎になる確率は、摂っていなかった女性の子どもに比べて72%も低くなっており、葉酸の摂取でかなり予防効果が高まることが証明されています。

しかし、実際には日本における二分脊椎の発症率は下がっておらず、葉酸摂取による予防が難しいのも確かです。

これは、神経管の形成が妊娠4~6週という極めて早い時期に行われるために、葉酸摂取が間に合わないことが大きな理由になっています。

予防効果を高めるためには、妊娠前から葉酸サプリメントを利用するなどの早い段階からの対処が必要であり、妊娠可能な年代の女性に今以上に葉酸と神経管閉塞障害についての認識を持たせることで、妊娠していなくても葉酸を摂る習慣をつけることが求められます。

現在は母子手帳にも葉酸を摂ろうと書かれているものの、母子手帳の交付は妊娠確定後になるため、神経管閉塞障害の予防という観点では意味がありません。もっと早い段階から葉酸を摂ることが大切なのです。

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